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明専会報(第931号):お勧め記事のご案内
今号(第931号)のお勧め記事は、連載の「石黒鎭雄博士の明専会報記事を今一度(4)」です。
先日英国をご訪問された天皇陛下が、英国国王王妃両陛下主催の晩餐会において、
『英国における高潮予測の発展には、日本人研究者の石黒鎮雄博士、日系英国人でノーベル文学賞受賞者の作家カズオ・イシグロ氏のお父上が重要な役割を果たされました。』
(宮内庁のホームページより一部抜粋:https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/195)
とおことばを述べられました。
すでにご存じの方もいらっしゃることかと思いますが、
ノーベル文学賞を受賞した作家カズオ・イシグロ氏のお父上は
明治専門学校 電気工学科をご卒業になられた石黒鎭雄博士なのであります。
英国のみならず、長崎湾のあびき現象の解析、有明海の水理模型の開発などを行い、
数多くの成果を上げられた博士の日本への思いや人となりが垣間見える寄稿文です。
是非ご覧ください。
(これまでの(1)~(3)は年功会員または年会費を納めた正会員のみが閲覧可能な記事です。
閲覧を希望される方は明専会事務局へお問い合わせください。)
「 石黒鎭雄博士の明専会報記事を今一度(4) 郷愁 」
テ18 氏名 石黒 鎭雄
年に一度、たいてい新春に近いころ、小学校時代の恩師O先生から便りをいたゞく。今年は、航空封かんいちめんにぎっしりと書きこまれてあった。その中に、「貴君も望郷の念にかられる年になったのではないかと、ふと思いました。日本人は、つまり日本人であり、故国を離れては暮せないのではないでしょうか。」とあった。
これほど明確な表現でなくとも、 「異国の地にあって不自由でしょうが、 お国のためにがんばってください。」というような意味の言葉は、日本からくるたいていの手紙にのべられている。日本人のみならず、私がこの国で出あう多くの人々から、 「時々ホームシックになるでしょうね。」という言葉をかけられる。実際の私は、それとは似ても似つかぬ心境にあるが、否定しても信じてもらえないし、信ずれば私の性格をいぶかしがられるので、このごろでは「はい、そうです。」とうそをつくことにしている・・・
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