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明専会報(第923号):お勧め記事のご案内(2)
第923号(2023年3-4月号)のお勧め記事の2つ目は「私の自慢話」です。
泉 優佳理 様(加61)がご執筆くださいました。
おじい様の遺品整理をきっかけに、おじい様が生きられた100年以上前の世界に想いを馳せ、当時のことをご調査なさったことなどが書かれています。また、古き良き時代の素敵な絵葉書がたくさん紹介されています。
是非、ご覧ください。
【私の自慢話】
「110年前の世界旅行を祖父とともに」
加61 泉 優佳理
遺された数百枚の葉書
私は現在科学技術コミュニケーション研究所の代表として、科学や技術の専門的な内容を、専門が違う方々、もしくは一般の方々にわかりやすく伝えるための伝え方の研究と実践をしています。
私が科学技術コミュニケーションに携わりたいと思ったのは東日本大震災の時です。原子力発電所の事故に関して、専門家の説明をテレビ等でたくさん見聞しましたが、内容が難しく、単語さえもわからないことがありました。ただでさえも、何が起こっているかわからなくて不安な時に、わからない言葉で伝えられることで周囲の人がより不安になっていました。専門家の方々に、私にもわかるように伝えて欲しいという願いが、現在の仕事の出発点です。
私は東日本大震災の翌年に九州工大の大学院博士後期課程に社会人入学し、科学技術コミュニケーション、リスクコミュニケーションの研究を始めました。いわゆる昨今言われる「学び足し(リカレント教育)」です。自分自身の理系としての伝える側の経験と、一般市民としての伝えられる側の経験が、科学技術コミュニケーションの分野で合体したと感じています。
最適な伝え方は聞き手や個々の状況で違いますが、伝える側がいくつかの留意点を知り、少し意識するだけで、伝わり方はずいぶん変わると考えます。そこで、企業や行政の方には、具体的な伝え方のヒントをお伝えしています。また、「私は文系だから、理系のことはわからない」と言われる一般の方々には、科学や技術のことに親しんでもらえるように、市民向けの講座で、「金は何故大切にされるのでしょう」「家をすっきり片づけながらSDGsしましょう」「知っていそうで知らないニュースの言葉」等のタイトルでお話ししています。
さて、私の「お宝」は、私だけにしか価値がないものかもしれませんが、100年以上前の祖父由来のたくさんの葉書です。
私の祖父は、東京の工手学校を卒業後、官営製鐵所に職を得て、1897年の八幡製鐵所開業時に東京から八幡に赴任し、生涯を製鉄技術者として過ごしました。祖父の遺した葉書は、祖父がフランスの製鉄所を中心に1年半の海外出張をした時に留守宅に宛てた葉書や、祖父が受け取った様々な方からの葉書です。
葉書の文面は達筆で書かれているために判読が困難ですが、多くの人の想いがぎっしりと書き込まれています。また、祖父が国内外の行く先々で集めてきたと思われる絵葉書や当時の風刺葉書、日本郵船の乗船記念葉書等も多数あります。葉書や祖父の思い出の品々は・・・・
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