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明専会報(第932号):お勧め記事のご案内
今号(第932号)のお勧め記事は、連載の「技術は人なり(5)『下水汚泥処理のための卵形消化タンク』とは SDGs を先見した古くて最先端のテクノロジー」です。
下水汚泥処理における消化タンクとは、下水処理の過程で発生する残渣、すなわち、下水汚泥を貯留・攪拌して汚泥の中の有機物を分解し、減量・安定化させるための大型タンクです。その設計・施行には、バイオリアクターとしての性能、構造的な強度、耐震性、経済性等、多くの要素を考慮に入れることが要求されます。
本記事では、著者の吉岡民夫氏(開47)が、当時最も進んだ卵形消化タンクの技術を持っていたドイツに技術研修で派遣される時の逸話から始まり、様々な問題点の解決方法までを分かり易く説明されています。
単なる下水汚泥処理の解説記事ではなく、本記事の最後に
「わが国では、例えば、構造は構造屋、施工は施工屋、処理は処理屋と縦割りになってしまうことが多々あります。これからの工学は、分野を超えたトータルエンジニアリングが重要になると思われますので、ひとつの例として示しました。」と書かれているように、多くの技術者に参考になると思われます。ぜひ、ご一読下さい。
「語り継ごう!技術は人なり(5)『下水汚泥処理のための卵形消化タンク』とは SDGs を先見した古くて最先端のテクノロジー」
開47 𠮷岡 民夫(よしおか たみお)
学生時代は、学生運動や山登りに明け暮れ、ろくに勉強しませんでした。ドイツ語といえば、Ich liebe dich.くらいしか覚えてなく、1980年7月末にべトナムから帰国すると、9月1日からドイツへ行けと言われ、直ちにビザ申請をしましたが、ビザが出たのは12月末。それから約1年3カ月、ドイツのミュンヘン(最初の2カ月は近くのドイツ語学校)に滞在し、建設会社DYWIDAG社で技術研修しました。技術研修と言ってもほとんどはドイツ語の勉強で、当時EU前のドイツでは英語を話す人が少なく(ドイツ人はドイツ語に誇りを持っているので、当時は外国語を話したがらない人が多かった)、ドイツ語ができないとドイツ人エンジニアとコミュニケーションができませんでした。たまたま日本びいきのドイツ人夫婦と知り合い、週末の多くは夫婦の家で過ごしました。それがとてもいいドイツ語の勉強になったと思います。ドイツ語と言っても・・・
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